感想 ソーセージ・パーティー(字幕版)

前記事に続いて、ミラナ・ラヴィーナさんからの紹介で「ソーセージ・パーティー」を観ました。Amazon Prime Videoでは199円レンタルの作品になります。

 

 

(作品の選出については私の意思ではありませんという責任逃れ)

 

これはメチャメチャに下品なCGアニメ映画なんだけど、それだけの存在にしては映像やら音楽やらが異様に凝っている。作品内でもじりもあったし、PIXER作品を意識しているっぽい?その下品さも、下ネタだけに留まらず、おそらくは人種差別等のブラックジョークも大いに含み、これを全て理解するにはかえってそれなりに高い教養が要求されるのでは……といった様相。おそらく英語音声では相当口汚い言葉が使われてたりするし、アメリカのスーパーマーケット事情を知っていないと読み取れないようなネタもあると思うので、フルに楽しむにはアメリカ人になるしかないような気もするわね。序中盤は「まあ確かに下品だなぁ」くらいで済むのだが、終盤においては度肝を抜かれるクオリティのたいへんポリティカルにコレクトな乱交シーンが繰り広げられる。どうやら本場ではR指定の映画だったとのこと。日本でも15禁で公開されたとか。

 

一応話をまとめると、「ショップウェル」というスーパーマーケットが舞台。商品達は、人間=神に買われ、入り口ドアの向こうに行くことこそが幸せだと信じていた。しかしそれは、人間に買われた商品は消費されて命を失うということを知っている、消費期限のない古参商品(=不老不死)によって作られた偽りの信仰だった。仲間割れを経て、一致団結した商品達は買い物客および店長を排除することに成功し、自由を謳歌するのだった。という感じ。話の筋そのものは下ネタがなくても成立するわね。

 

主要登場人物のソーセージが男性器、パンが女性器を露骨に表しているところから直球で下品なんだけど、終盤の乱交シーンの下品さはそんなもんではない。ここではソーセージとパンが性交を思わせる絡み合いを披露する……だけでなく、それまでに登場した製品達が男女問わず交わりまくる。この乱交シーンがあまりにも酷くて大笑いしてしまったし、印象が強すぎて、それより前のシーンのことはだいぶ消し飛んでしまった……。

 

下ネタ主体のクソ映画と言ってしまえばそれまでなんだけど、これはこれで結構勉強になったように思う。英語音声に耳を傾けてみたりしてね……。話の内容に学ぶことはまったくないと思うので、深く考えずに序中盤を流し見て、終盤の乱交シーンでゲラゲラ笑うのが正しい向き合い方かもしれない。CG映像とかミュージカルシーンの音楽とかが妙にいいデキだから、観るのに難しさはなかったと思う。果たして、なぜこんな映画を本気で作ってしまったのかしらね……。

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